でもずっと、その調子でいけばいいから

風薫る

川面を渡る風に吹かれて木陰で読書すると言う風景は、思い起こすだけで心がなごむ。その時の風量はどのくらいが好みかというと、人それぞれ感じ方が違うだろう。私なら風によって本のページがめくれたり、髪が目にかかったりする、少しじゃまなくらいの風が好きだ。それは風の存在を知ることができるから。  『グリーティング』山本容子より

ぜいたくだなぁ、容子さんは
でもずっと、その調子でいけばいいから