平凡なくぼ地を『スミレの谷』と

現実の世界に行き詰まったとき、そこにとどまっていては、何も見えない。

だけど、自分からはなかなか出て行けないものです。そんなときは、ファンタジーの力を借りて跳んでみよう、と思うようになりました。

それは何も別の場所に行くことじゃない。赤毛のアンが平凡なくぼ地を『スミレの谷』と名づけたように、今いるここを、自分にとってすてきな場所に変えていく、ということです。

大事なのは、誰かに幸せにしてもらおうとは思わず、一人でも自由に、楽しく生きられる力を育てること。

いまも日々、練習中です。

朝日新聞2011年7月8日夕刊 人生の贈り物 久田恵

http://www.youtube.com/watch?v=Xkc6TB4EeqI