もう少しだけ働き続けるのだなと思った

小さな家ができた

ささやかだけれど庭もついている

mさんの終の住処だ

こんなふうな所で最後を迎えたいと思った

小さいこと

小さく生まれて、どんどん大きくなった、でも最後は小さい人でありたい

必要最小限のほんとうにいとしいものたちといっしょに

木の家であること

やはりわたしたちには木の家なのだ、木に守られて休みたいのだ

庭があること

人が最後にする労働は草木を育てることだと思う

これからどんな風に生きていくのかなと思っていた

人生を終えるためのこんな小さな家を建てるために、もう少しだけ働き続けるのだなと思った