リオの人であり、パリの人であった一日だった

週に一度の都心の日

秋葉原で、ブラジル風ローストチキンとハンバーグを食べた
ワンノートサンバがなっていた
すっかり、リオデジャネイロの人になっていた

日本橋に行って三越
ロベール・ドアノー写真展

まちを愛することはひたすら記録すること
徳山ダムのおばぁちゃんだって、ドアノーに負けていない
多摩ニュータウンのぼくだって負けたくない!

そんな風に思った

ジャコメッティーがいた、マルグリット・デュラスがいた、シモーヌ・ド・ボーボワールがいた

いちばん好きだったのは、『モナリザを賛美する人たち、1945』だった
あのおじいちゃん、あのおばぁちゃん、あのおばさんがいい、あの青年がいい

『孤独なスケーター、1969』のおじさん、あほみたいなことを大まじめに

ドアノーの言葉

『よろこびの瞬間をとるのが私は好きだ、彼らが与えてくれた仕合せな瞬間をとること』

『私がのぞむ世界が起こるのを待つ、はんの一瞬の世界であってもそれは存する』


最後に気になったのは、『パリ祭のラストワルツ』、人が踊るのを見るのが好きだ

日付を見ると、1949年7月14日、えっ、ぼくが生まれた日の翌日

その写真に添えて、

『単純なことが、本当の幸福として感じられる時代があった。みんなあくまで軽々としていた。人々の感じる豊かさが、大きなよろこびを他人と分かち合いたいという感情をもたらしてくれた』

そんな時代に生まれたんだ

だから、

単純なことを本当の幸福と感じていたい!
あくまで、軽々としていたい!


リオの人であり、パリの人であった一日だった